プロローグ

ガルシア兄弟が手掛けるGARCIA CHEESEは、静岡県の朝霧高原の豊かな自然が育むミルクを使った、丁寧なチーズ作りを大切にしています。
そのルーツは、南米ペルーのリマで生まれ育ったジャンとフレディ。異国で挑戦を続けるふたりの情熱が、どのようにして現在のGARCIA CHEESEを生み出したのか。
その物語を紐解いてみましょう。

1. ペルーでのふたりと日本へ来日

ペルーで育んだ絆
ジャンとフレディ兄弟が生まれ育ったのは、ペルーの首都リマ。問屋業を営む家族のもと、兄弟は子どもの頃から家業を手伝いながら過ごしていました。困難な時代でも兄弟の絆は強く、家族を支えるために働く姿勢を自然と身に付けていきました。しかし、1970年代以降のペルーは経済が不安定で、就職の機会も限られていました。

日本への移住
「もっと良い未来を掴むために」。その思いで、ジャンは1998年に妻とともに日本へ渡ります。目的は資金を貯めて、ペルーで家業を発展させること。数年後には弟のフレディも来日し、ふたりは自動車工場や水産工場で懸命に働きました。異国の地での生活は決して楽ではありませんでしたが、将来への希望を胸に日々努力を重ねていきました。

2.日本でチーズ作りを始める

きっかけは「ケソフレスコ」
来日後、友人たちのために作った南米でおなじみの「ケソフレスコ(フレッシュチーズ)」がきっかけとなり、ふたりのチーズ作りが始まり、日本で事業を始めることを決意しました。

試行錯誤の日々
しかし、事業を始めるには数多くの課題がありました。不動産契約や資金調達、機材の準備、原料の確保。朝霧高原で理想の生乳を提供してくれる牧場に出会えたことで、道が拓けます。そして2011年、兄弟はついに「JF食品」を設立しました。

3. 新工場の建設

成長の証
初めは中南米の仲間たちの間で人気を博したチーズが、次第に静岡の小売店や業務店へと販路を拡大し、2016年にはJAPAN CHEESE AWARDでの入賞も果たしました。その後も品質へのこだわりを追求し、2020年に静岡市清水区三保に新工場を建設。生産量を拡大しつつ、手作りの温かみを残したチーズ作りが続いています。

未来への夢
元々「ペルーで牧場を持つ」という夢を抱いていた兄弟は、今や「日本で牧場を持つ」という新たな目標を胸に歩んでいます。GARCIA CHEESEは、ふたりの挑戦と情熱が生み出した結晶であり、これからも多くの人々に笑顔を届ける存在であり続けるでしょう。

ガルシア兄弟が紡ぐ物語
その一つひとつのチーズには、ふたりの努力と希望が込められています。ガルシアチーズの背景を知ることで、その味わいはさらに深く、特別なものになるはずです。